病気の数が増えてきてしまったので、犬たちの通院記録に名前変更。
by mamemamemameji
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麻布大学2回目の診察
8月27日にあらかじめ先生にお聞きしたいことをまとめてFAXで麻布大学に送っておいたので、今日は診察室ではなく相談室という診察台などがない、普通のソファやテーブルが置いてある「相談室」に通されました。
先生は私が送ったFAX通りに漏れがないよう答えてくださったけれど、その通りに私がまとめられないので、メモ書き通りにここにも書きます。
・副腎腫瘍は良性/悪性の確率は50/50である。
・脳下垂体に腫瘍があることが原因で副腎が大きくなることもあるけれど、その場合は副腎が両方とも大きくなる。
チロルの場合は片側のみなので、脳下垂体が原因ではないと考えられる。
・副腎腫瘍に副腎皮質腫瘍と副腎髄質腫瘍がある。
副腎皮質腫瘍→コルチゾールを出す
副腎髄質腫瘍→アドレナリンを大量放出する(大量に食べるのに痩せてきたりする)
チロルは、数値として現れておらず、血液検査でも問題ない、副腎の外形も綺麗なので副腎皮質腫瘍と考えられる。
・手術中に起きる問題としては、出血死、及び術後の合併症である。
手術時に副腎からいろいろな太い血管をはがしたりする作業があり、簡単に太い血管は破れるものではないけれど、
破けた際に出血死につながる。
副腎からいろいろなものを送り出す管もあるので、それを傷つけることで術後の合併症につながる可能性もある。
・手術の難しさについては、副腎のまわりには大きな静脈、動脈が走っている。
内分泌系なので、作ったホルモンを送り出す管なども走っている。
だから手術に必要なのはそれを傷つけずにはがす技術が大きい。太い血管は膜が厚いので簡単には傷つかないが可能性はゼロではない。
・副腎腫瘍の手術の死亡は文献によっては2~3割あるが、麻布では1割。
それでも他の手術よりは高くなっている。
・症例は1年に1件あるかないか程度。
・ホルモン異常については、現状チロルの正常な方の副腎に萎縮は見られないので、今普通にホルモンを分泌出来ていると考えられる。
なので、手術して悪い方を摘出してしまったとしても、特にホルモン異常は今は起きない可能性が高い。
境界も明瞭なので、手術したとしても綺麗にはがせるであろう。
・片側に萎縮がある場合は副腎を取り出すことで、萎縮した方のホルモン放出が正常でない場合は、手術後1ヶ月位は薬でのコントロールが必要になるが、あくまでも一時的なものと予測している。
・手術をしない場合のリスクは、腫瘍が血管内に入り込んでしまう場合がある。
ホルモンの減退が起こると電解質のバランスが崩れたり、尿のコントロールができなくなってしまう。
実際にホルモン異常による症状が出てくる位になってくると副腎の方ももう少し進んだ状態になっていると思う。
普通は症状があって、検査をしたら副腎腫瘍だったとわかるケースがほとんど。
今回のように症状がなく、副腎腫瘍がわかるというようなケースは本当に偶発的にわかる場合くらい。
・副腎は針生検できないこともないが、難しい。
針を刺した所が良性・悪性というだけの検査にしかならないし、副腎髄質に刺さるとアドレナリンが大量放出されてショック死をすることもある。これは手術でも同じ危険がある。
・年齢的なことと、手術のバランスについての回答としては・・・
たとえ年齢が高くても、手術が出来るのであれば手術するべき。
副腎腫瘍の第一選択が手術であるということは、年齢が高くなっても変わらない。
その子の寿命がいくつかは、誰もわからない。
全部取りきれないこともあるかもしれないが、それでも取ることによってその子の寿命は全うできるのかも知れない。
年齢が高いと考えていても、手術をすればそれを越えてもっともっと長生き出来るかも知れない。
だから、難しい選択だけれど、手術が出来る状態であれば手術をすすめる。
・あともう一歩というか、何か手術をしなくてはならないようなことがないと今は手術をすることに踏み切れないと言う私の言葉に対しての返事で・・・
副腎腫瘍と言われるもののサイズは20mmであり、チロルは現在18.5mmだからまだそのサイズとは言えない。
もう少し定期検査をしつつ様子を見ることも可能。
今回のサイズは18mmだけれど、キュウリをどんな角度で切るかによって断面のサイズが多少違うように誤差はある。
定期的に見ていくことで大きくなるスピードなんかもわかると思う。
今回は前回に比べて少し表面がボコボコしてきたように思える。
・とりあえず、チロルの副腎の様子は3~4週間に1回という感じでエコーを麻布大学でとって経過観察をする。
その中で症状が出たり、サイズに変更があったら手術も検討するという形。
次回は9月25日10:00に検査。
というような感じです。
相変わらず真剣に話せば話すほど涙が出てきてしまって先生は本当に困ってしまったと思うだろうけれど、イヤな顔ひとつせずに一生懸命説明してくださいました。
「わからないこともわからないので、こんな聴き方になってしまってすいません・・・」って先生に伝えたら
「こちらこそ、スッキリさせてあげられなくてごめんね」って言ってくれました。
今までも大学病院では見てもらってました。
そんな中で、大学病院では先生といい関係を作るのは容易ではないな・・・と感じていました。
手術を勧めてくれている大学病院で、手術を今は考えられないという方向に話をしたら、もう継続して大学では見てもらえないかも・・・とか、でも大学病院の言われるとおりに納得ができないまま手術したら後悔する・・・と考えてました。
でも、主治医のゆ先生の後押しのもとに麻布大学でか先生に悔いのないように自分の思っていることをちゃんと伝えることでか先生ともいい関係が築いていけるように感じました。
きっと、これからもか先生とはコミュニケーションを取り、関係を築いて行けると思います。
いい先生に会えてよかった、ゆ先生にもか先生にも感謝です。
バタバタしてしまったけれど、9月に入ってからゆ先生に麻布大学での診察結果を報告しました。
先生は私が送ったFAX通りに漏れがないよう答えてくださったけれど、その通りに私がまとめられないので、メモ書き通りにここにも書きます。
・副腎腫瘍は良性/悪性の確率は50/50である。
・脳下垂体に腫瘍があることが原因で副腎が大きくなることもあるけれど、その場合は副腎が両方とも大きくなる。
チロルの場合は片側のみなので、脳下垂体が原因ではないと考えられる。
・副腎腫瘍に副腎皮質腫瘍と副腎髄質腫瘍がある。
副腎皮質腫瘍→コルチゾールを出す
副腎髄質腫瘍→アドレナリンを大量放出する(大量に食べるのに痩せてきたりする)
チロルは、数値として現れておらず、血液検査でも問題ない、副腎の外形も綺麗なので副腎皮質腫瘍と考えられる。
・手術中に起きる問題としては、出血死、及び術後の合併症である。
手術時に副腎からいろいろな太い血管をはがしたりする作業があり、簡単に太い血管は破れるものではないけれど、
破けた際に出血死につながる。
副腎からいろいろなものを送り出す管もあるので、それを傷つけることで術後の合併症につながる可能性もある。
・手術の難しさについては、副腎のまわりには大きな静脈、動脈が走っている。
内分泌系なので、作ったホルモンを送り出す管なども走っている。
だから手術に必要なのはそれを傷つけずにはがす技術が大きい。太い血管は膜が厚いので簡単には傷つかないが可能性はゼロではない。
・副腎腫瘍の手術の死亡は文献によっては2~3割あるが、麻布では1割。
それでも他の手術よりは高くなっている。
・症例は1年に1件あるかないか程度。
・ホルモン異常については、現状チロルの正常な方の副腎に萎縮は見られないので、今普通にホルモンを分泌出来ていると考えられる。
なので、手術して悪い方を摘出してしまったとしても、特にホルモン異常は今は起きない可能性が高い。
境界も明瞭なので、手術したとしても綺麗にはがせるであろう。
・片側に萎縮がある場合は副腎を取り出すことで、萎縮した方のホルモン放出が正常でない場合は、手術後1ヶ月位は薬でのコントロールが必要になるが、あくまでも一時的なものと予測している。
・手術をしない場合のリスクは、腫瘍が血管内に入り込んでしまう場合がある。
ホルモンの減退が起こると電解質のバランスが崩れたり、尿のコントロールができなくなってしまう。
実際にホルモン異常による症状が出てくる位になってくると副腎の方ももう少し進んだ状態になっていると思う。
普通は症状があって、検査をしたら副腎腫瘍だったとわかるケースがほとんど。
今回のように症状がなく、副腎腫瘍がわかるというようなケースは本当に偶発的にわかる場合くらい。
・副腎は針生検できないこともないが、難しい。
針を刺した所が良性・悪性というだけの検査にしかならないし、副腎髄質に刺さるとアドレナリンが大量放出されてショック死をすることもある。これは手術でも同じ危険がある。
・年齢的なことと、手術のバランスについての回答としては・・・
たとえ年齢が高くても、手術が出来るのであれば手術するべき。
副腎腫瘍の第一選択が手術であるということは、年齢が高くなっても変わらない。
その子の寿命がいくつかは、誰もわからない。
全部取りきれないこともあるかもしれないが、それでも取ることによってその子の寿命は全うできるのかも知れない。
年齢が高いと考えていても、手術をすればそれを越えてもっともっと長生き出来るかも知れない。
だから、難しい選択だけれど、手術が出来る状態であれば手術をすすめる。
・あともう一歩というか、何か手術をしなくてはならないようなことがないと今は手術をすることに踏み切れないと言う私の言葉に対しての返事で・・・
副腎腫瘍と言われるもののサイズは20mmであり、チロルは現在18.5mmだからまだそのサイズとは言えない。
もう少し定期検査をしつつ様子を見ることも可能。
今回のサイズは18mmだけれど、キュウリをどんな角度で切るかによって断面のサイズが多少違うように誤差はある。
定期的に見ていくことで大きくなるスピードなんかもわかると思う。
今回は前回に比べて少し表面がボコボコしてきたように思える。
・とりあえず、チロルの副腎の様子は3~4週間に1回という感じでエコーを麻布大学でとって経過観察をする。
その中で症状が出たり、サイズに変更があったら手術も検討するという形。
次回は9月25日10:00に検査。
というような感じです。
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きっと、これからもか先生とはコミュニケーションを取り、関係を築いて行けると思います。
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バタバタしてしまったけれど、9月に入ってからゆ先生に麻布大学での診察結果を報告しました。
by mamemamemameji
| 2007-08-28 18:59
| チロル病院
こんにちは!
3匹の犬たちの病気などについて覚え書きする分家ブログです。
lab*チロル 1996.4.17
jrt*マメ 1996.11.7
jrt*ちょんまげ 2000.4.5
家主ひろこ@0型牡羊座
考える前にやってみよう、
でもやるならちゃんと考えよう・・・
とちょっと複雑な性格。
+ L I N K +
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3匹+1人の楽しい生活はこちらの本家ブログで。
*このブログについて*
このブログはチロルに肥満細胞腫の疑いがあってから気持ちのやり場がなくて、記録としてつけだした私の雑記がスタートです。
情報ツールとしてみなさんに役立てるように作っているものと違い、自分で調べたり、考えたり、試したり、間違ったり・・・です。
知って欲しいと思って書いている部分もありますが、情報としては正しくない部分もあるかもしれません。
飼い主の雑記ですので、つれづれと思うままに書かせて頂きますのでご了承下さい。
色々ここで情報を仕入れても、思い込まずにかかりつけの獣医さんと相談してみて下さい。
獣医さんに話をし、相談し、悩んでることを伝えることも大事なことだと思います。
今は肥満細胞腫だけでなく、他の病気についても書いています。
犬たちとのニコニコの時間が少しでも多く過ごせるように頑張ります。
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知って欲しいと思って書いている部分もありますが、情報としては正しくない部分もあるかもしれません。
飼い主の雑記ですので、つれづれと思うままに書かせて頂きますのでご了承下さい。
色々ここで情報を仕入れても、思い込まずにかかりつけの獣医さんと相談してみて下さい。
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